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貿易WTO次期事務局長、ナイジェリアと韓国の女性2人が最終候補に 11月初めには決定
世界貿易機関(WTO)は8日、次期事務局長選挙の最終候補について、ナイジェリアのンコジ・オコンジョイウェアラ元財務相と韓国産業通商資源省の兪明希通商交渉本部長の2人が残ったと発表した。ジュネーブで7月撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse)
世界貿易機関(WTO)は8日、次期事務局長選挙の最終候補について、ナイジェリアのンコジ・オコンジョイウェアラ元財務相と韓国産業通商資源省のユ・ミョンヒ通商交渉本部長の2人が残ったと発表した。
5人の候補から絞り込まれた。2人とも女性であることから、設立から25年となるWTOに初の女性事務局長が誕生することになった。
ンコジ・オコンジョイウェアラ氏はナイジェリアの財務相や外相を歴任。経済学者のほか開発の専門家でもあり、現在は「ワクチンと予防接種のための世界同盟(GAVI)」の理事長を務めている。貧困国が新型コロナウイルスの治療薬やワクチンを利用できるようにするため、WTOが役割を果たすべきだと主張する。
韓国の貿易担当相を務めるユ・ミョンヒ氏は、世界的な貿易ルールを支持する一方で、米国や中国などとの通商合意をまとめ、保護主義化している貿易に精通していることを訴えている。
WTOは今月19─27日に投票を行い、新事務局長は11月初めまでに決まる予定。