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自動車世界の自動車生産、コロナショックで20%強減の7100万台へ
自動車関連の調査会社LMCオートモーティブが20日発表したデータによると、世界の今年の自動車生産は、新型コロナウイルスのパンデミックとそれに続く景気後退で、前年比20%以上減少して7100万台程度になると予想されている。写真はリスボンにある自動車工場で3月撮影(2020年 ロイター/Rafael Marchante)
自動車関連の調査会社LMCオートモーティブが20日発表したデータによると、世界の今年の自動車生産は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とそれに続く景気後退(リセッション)で、前年比20%以上減少して7100万台程度になると予想されている。
減少幅は今年初めの予想より拡大し、台数では合計約1900万台の生産減となる。主要地域の景気回復の速度によっては、予想が下振れする恐れもあるという。
北米では4月、大半の施設で生産が停止されている。電気自動車(EV)大手テスラの「モデルY」、フォード・モーターのマスタングのEV「マッハE」、フィアット・クライスラー・オートモービルズのモデルチェンジしたSUV(スポーツ用多目的車)「ジープ・グランド・チェロキー」、ゼネラル・モーターズの大型SUVなどの新型車の導入や増産は、延期せざるを得ない状況に追い込まれた。
LMCは、北米と欧州の自動車販売は4月に底を打つと見込まれるものの、パンデミック後の数カ月の回復は「加速しそうにない」との見方を示した。一方、新型コロナに最初に見舞われた中国では、大半の自動車工場が操業を再開し、今年の販売台数の減少幅は12%にとどまると見込まれている。
調査会社IHSマークイットによると、新型コロナの感染が世界全体に拡大し、主要地域がリセッションに陥るのに伴い、早期の景気回復の期待は後退している。同社は、年末までに回復の兆しが見えると予想する一方、パンデミックの今後の展開によっては、現在の予想が「下方修正される可能性がある」と警告した。
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