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航空機三菱スペースジェット初号機6度目の延期で納入21年度以降に
三菱航空機はスペースジェットの6度目の納期延期で減損損失を計上。親会社の三菱重工業も特別損失として4964億円を計上したと発表した。写真は相模原で2016年7月撮影(2020年 ロイター/Maki Shiraki)
三菱重工業は6日、子会社の三菱航空機がスペースジェット事業関連で減損損失を計上したことなどを受け、特別損失として4964億円を計上したと発表した。
三菱重は2020年3月期の純利益予想を1100億円から1000億円に引き下げた。税引き前ベースでの予想では、損益を2100億円の黒字から100億円の赤字に修正。売上収益予想も4兆3000億円から4兆1500億円へと引き下げた。
4─12月期にスペースジェット事業として計上する事業損失額は1753億円。
開発が遅れている「スペースジェット」の量産初号機の引き渡し予定時期を、計画の2020年半ばから延期し、2021年以降とした。延期はこれで6度目。
三菱航空機は同日、水谷久和社長が退任すると発表した。三菱重の常務執行役員で米国三菱重工業社長の丹羽高興氏が後任で、水谷氏は会長に就く。
*内容を追加しました。
(青山敦子 編集:田中志保)
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