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貿易トランプ、インド初訪問 10万人の聴衆を前に貿易交渉や軍事装備品輸出に意欲
2月24日、トランプ米大統領(写真)は就任後初めてのインド訪問で、西部グジャラート州で開かれた大規模集会に登壇し、米政府はドローンやヘリコプター、ミサイルシステムなどの軍事装備品をインドに提供する用意があると表明した。写真は演説する大統領(2020年 ロイター/Al Drago)
トランプ米大統領は24日、就任後初めてのインド訪問で、西部グジャラート州で開かれた大規模集会に登壇し、インドとの「素晴らしい」通商協定締結に向けた意欲を示したほか、ドローンやヘリコプター、ミサイルシステムなどの軍事装備品をインドに提供する用意があると表明した。
トランプ氏はインドのモディ首相の地元、西部グジャラート州アーメダバードのスタジアムで10万人以上の聴衆の歓迎を受け、「あなた方のことを決して忘れない。今日からインドは米国人の心の中で特別な位置を占める」と謝意を示した。
米当局者はトランプ氏の訪印について、中国の台頭に対抗する狙いがあるとしている。
トランプ氏は聴衆に対し「引き続き防衛協力体制を築くに伴い、米国は最高品質で最も恐れられている軍事装備品をインドに提供することを待ち望んでいる」と述べた。
また、30億ドル相当の軍用ヘリコプターの提供について両国が25日に合意に署名すると明らかにした。米国がインドにとって主要な防衛パートナーになるべきとの考えも示した。
貿易交渉については、「両国は非常に大規模で、史上最大級の通商協定を結ぶ。両国間の投資障壁の削減につながる素晴らしい通商協定の締結に向けた協議の初期段階にある」と述べた。
また、インド国内の事業環境について、早期に改善するよう望むとした。
「モディ首相と協力し、両国にとって素晴らしい合意を締結できると楽観しているが、モディ氏は手ごわい交渉相手だ」とも語った。
トランプ氏はさらに、インドとの宇宙協力の拡大に期待感を示した。
こうした中、トランプ氏が25日に訪問を予定するデリーでは、イスラム教徒に対し差別的とされる改正国籍法に反対するデモが行われた。
トランプ氏は24日の演説で、安定した民主主義国家としてのインドの繁栄を称賛し、「インドは寛容で偉大かつ自由な国としてそれを成し遂げた」とたたえた。
米当局者が前週明らかにしたところによると、トランプ氏はモディ首相に対し宗教の自由の問題を提起する見通しという。