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サウジアラビアサウジアラムコ上場、時価総額204兆円の世界最大の企業に 石油依存脱却目指す
サウジのジャドアーン財務相は11日、ロイターとのインタビューに応じ、アラムコ上場はサウジの石油依存からの脱却と経済の多角化を後押しすると述べた。アブカイクで10月撮影(2019年 ロイター/Maxim Shemetov)
サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ<2222.SE>が11日、サウジ証券取引所(タダウル)に上場を果たした。サウジのジャドアーン財務相はロイターとのインタビューに応じ、アラムコ上場はサウジの石油依存からの脱却と経済の多角化を後押しすると述べ、上場の意義を強調した。また外資の誘致にも役立つとした。
アラムコ株の初値は35.2リヤル(9.39ドル)と公開価格の32リヤルから10%上昇、ストップ高で初日の取引を終えた。時価総額は1兆8800億ドルと世界最大の上場企業に躍り出た。ただしムハンマド皇太子が目指していた2兆ドルには届かなかった。調達額は256億ドルと、2014年に上場した中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングを抜き史上最大を記録した。
ジャドアーン氏は「調達額は全額ではないにせよ、その大半が地域の経済やプロジェクトに利用される。(サウジ政府系ファンドの)公的投資基金(PIF)はその筆頭であり、民間セクターの参加拡大が期待される」と述べた。
アラムコは発行済み株式の1.5%を売り出したが、買い手の3分の1はサウジの個人投資家であり、国内資産の保持や貯蓄を後押しするとした。またアラムコ上場は国内の資本市場の深化ばかりでなく、外資の誘致にもつながると強調。「これだけの良質資産であれば投資妙味も高まるし、アラムコが注目されれば、他の国内資産への注目度も増すだろう」とした。
同時にアラムコ上場に伴う国家財政への効果は、目に見えるまで時間がかかるとも指摘。「PIFが取得する金額が250億ドルであろうと1000億ドルであろうと、運用するには時間が要る」と話した。
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