ビジネスマンの自己メインテナンス術とは?
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製品開発には、10年来の付き合いというアートディレクターの佐藤可士和氏がブランドコンセプト段階からコミットしている。パッケージは白いボディに黒一色のゴシック系書体が配されたミニマルなデザイン。女性的ではないが、男性化粧品として新鮮に感じるデザインだ。
ラインナップは現在、2アイテムを展開。ひとつは洗顔料とシェービングフォームを兼ね備えたフォーミングソープ、もう一方はスキンメインテナイザーと呼ばれる保湿液だ。男性のヒゲを剃る習慣に合わせて刺激の少ないアルコール無添加にし、コットンの使用になじみがなくても手で扱いやすいよう、保湿液はゆるいジェル状にするなど、いずれも、男性でも使いやすいよう考えて作られている。
そんなリサージ メンは12月6日、神奈川県の湘南海岸で開催された第10回湘南国際マラソンに、ランニングブランドのニューバランスとコラボレーションするかたちで、スポンサーブースを出展。ゴールしたランナーたちにLISSAGE MENによるスキンケア体験を提供した。
化粧品メーカーとランニングブランドという一見異色の取り合わせだが、前出の荻野氏によれば、マラソン大会に出場する男性には、リサージ メンがターゲットユーザーと考える「セルフブランディング層」が多いのではないかという見立てがあったのだという。
「マラソンは日々の努力の積み重ねが成果に結びついていく競技だと伺っています。その意味で、ランニングをする男性には、外見の面でも日々の努力で自分を高めていこうとする意識を持った方が多いのではないかと考えました。そういう方々に多く出会える場所を探していたのです」(荻野氏)
自己マネジメントの一環としてスキンケアが男性ビジネスマンに普及するとしたら、その次はライトなメイクを取り入れる男性ビジネスマンの登場だろうか。荻野氏はその可能性を否定しない。荻野氏たちによるインタビュー調査でも、大事な商談のあるときに、BBクリームと呼ばれるメイクアップ効果のあるクリームを塗る20代の男性ビジネスマンがいたという。
「5年経てばいま20代の人が30代になる。すごく大きく変わっていくでしょう。男性の意識をもっと調査して、カテゴリーを増やしていきたい。一般には国内市場はもうあまり期待できないと言われたりもしますが、コスメに関しては男性という未開のマーケットが存在します。これからますます可能性が広がると考えています」(荻野氏)
求められる男性像が変化する中で、少なくもとスキンケアや香りの身だしなみが必須項目に含まれる日は、そう遠くなさそうだ。
■リサージ メン・オフィシャルサイト
http://www.lissage.jp/men/