ウクライナ、アルゼンチン、ベネズエラの「有毒トリオ」債が予想外の好成績
マクリ次期大統領にとって重要な課題の一つが、債務再編に応じなかった投資家(ホールドアウト)との係争に終止符を打ち、約10年ぶりにドル建て債の発行を再開することだ。
アリアンツ・グローバル・インベスターズのポートフォリオマネジャー、シャーザド・ハサン氏は「当社はアルゼンチンを小幅なオーバーウェートにしているが、少し削った。マクリはホールドアウトと交渉する必要がある。ただ、強い追い風が吹いているが」と語った。
ハサン氏はベネズエラも小幅なオーバーウェートとしている。
ベネズエラは数々の非伝統的な資金調達策を駆使し、予想に反してデフォルトを回避してきた。
しかし原油安によって財政は打撃を受け、6日の総選挙についても不透明感が強い。
世論調査では、故チャベス大統領が就任した1999年以来、初めて与党・統一社会党が過半数議席を失うと予想されている。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスのトップ・ソブリン・アナリスト、マウロ・レオス氏は今月、「ベネズエラはデフォルトを起こすかどうかではなく、いつ、どれほど多額のデフォルトを起こすかが問題だ」と述べている。
(Marc Jones記者)