最新記事

中国株

中国、株価操作への「捜査協力」で英投資会社の現地トップを拘束

金融記者に続きヘッジファンド運用大手の中国部門会長まで当局に捕まる事態に

2015年9月1日(火)10時53分

8月31日、中国当局は英ヘッジファンド運用大手マン・グループ中国部門のLi Yifei会長を拘束した。最近の市場の乱高下をめぐる警察の捜査に協力するためだという。ブルームバーグが関係筋の話として報じた。写真は8月26日、北京の証券会社で(2015年 ロイター/Jason Lee)

[上海 31日 ロイター] - 中国当局は、英ヘッジファンド運用大手マン・グループ中国部門のLi Yifei会長を拘束した。最近の市場の乱高下をめぐる警察の捜査に協力するためだという。ブルームバーグが関係筋の話として報じた。

報道では、会長が不正を行なった、または罪に問われている訳ではないとしている。

ロイターは現時点で報道内容を確認できていない。

同会長の夫はロイターの電話取材に対し、30、31日に会長と話したとし、「極秘の会合」に出席していると会長が説明したと明らかにした。会合の開催場所については把握していないとしている。

マン・グループの広報担当はコメントを控えた。公安省のコメントは得られていない。

中国当局は株式市場の急落を受けて、相場の不正操作の可能性をめぐり捜査している。

これに先立ち、中国国営の新華社は、株式市場の最近の動揺に絡み拘束された記者が虚偽情報を広めたことを認めたと伝えた。

こうした中、中国の金融業界では、捜査の行方をめぐり不安が広がる公算が大きい。とりわけマン・グループ現地会長のニュースを受けて、外国人投資家は警戒を強める可能性がある。

120x28 Reuters.gif

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 4
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 5
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 9
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中