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中国株中国、株価操作への「捜査協力」で英投資会社の現地トップを拘束
金融記者に続きヘッジファンド運用大手の中国部門会長まで当局に捕まる事態に
8月31日、中国当局は英ヘッジファンド運用大手マン・グループ中国部門のLi Yifei会長を拘束した。最近の市場の乱高下をめぐる警察の捜査に協力するためだという。ブルームバーグが関係筋の話として報じた。写真は8月26日、北京の証券会社で(2015年 ロイター/Jason Lee)
[上海 31日 ロイター] - 中国当局は、英ヘッジファンド運用大手マン・グループ中国部門のLi Yifei会長を拘束した。最近の市場の乱高下をめぐる警察の捜査に協力するためだという。ブルームバーグが関係筋の話として報じた。
報道では、会長が不正を行なった、または罪に問われている訳ではないとしている。
ロイターは現時点で報道内容を確認できていない。
同会長の夫はロイターの電話取材に対し、30、31日に会長と話したとし、「極秘の会合」に出席していると会長が説明したと明らかにした。会合の開催場所については把握していないとしている。
マン・グループの広報担当はコメントを控えた。公安省のコメントは得られていない。
中国当局は株式市場の急落を受けて、相場の不正操作の可能性をめぐり捜査している。
これに先立ち、中国国営の新華社は、株式市場の最近の動揺に絡み拘束された記者が虚偽情報を広めたことを認めたと伝えた。
こうした中、中国の金融業界では、捜査の行方をめぐり不安が広がる公算が大きい。とりわけマン・グループ現地会長のニュースを受けて、外国人投資家は警戒を強める可能性がある。