24時間を最大限に使って「スーパー・アチーバー」の仲間入りをするには
ところが残念ながら、この小さな「割り込み」が集中力を大きく減退させる。一旦断たれた集中力を取り戻すには、平均で23分かかるとされている。
スーパー・アチーバーは、こうした中断が生産性にとって命取りであることを知っている。だから彼らは、何としてでもこれを避ける(ほとんどのCEOがドア付きのプライベートオフィスを持っているのには理由あるのだ)。
プライベートオフィスがないなら、脇腹を小突いてくる同僚のいない静かな場所を見つける、メールの着信お知らせ機能をオフにする、週に数回の「Do Not Disturb(邪魔しないで)」タイムを設けることを上司に進言する、などの対策を講じよう。
スーパー・アチーバーたちと付き合う
アメリカには「その部屋の中で自分が一番利口なら、あなたはいるべき部屋を間違えている」という格言がある。成果と生産性についても同じことが言える。
ビヨンセが、オプラ・ウィンフリーやオバマ家の人々、彼女の夫にして音楽業界の重鎮であるジェイ・Zとともにキャリアもプライベートも順調なのには理由がある。志を同じくする精力的な人々の中に身を置くと、自然と彼らのレベルに近づいていくのだ。
あなたに活力を与えてくれない同僚や友人は、職業人としてのあなたの人生からは遠ざけよう。切り捨てるわけではない。ただ、自分の時間の大部分を誰と過ごすのか、その選択には気を配るべきだ。
ネガティブな感情を蓄積しない
欲求不満や怒り、失望、自己嫌悪などのネガティブな感情は、まるでヤカンの中で吹きこぼれる寸前になっているお湯のように、心の中でグツグツと煮え立つ。放っておけば、破滅の道を突き進むことにもなりかねない。
内にこもった悪い感情は、いずれあなたに服従を強いてくる。真夜中にポテトチップスをむちゃ食いしたり、急ぎの仕事があるのに連続ドラマを14時間ぶっ続けで見たりすることを命じてくるのだ。当然ながら、生産性にとってはいいことではない。
スーパー・アチーバーたちは、感情をうまくコントロールして、怒りの蓄積を防ぐ術を身につけている。ほとんどのスーパー・アチーバーは、それぞれが頼りにする方法で感情をコントロールする。瞑想をする、日記をつける、週1回ライフコーチの面談を受ける、あるいは昔ながらの方法でサンドバッグを叩く人もいる。
自分に合った方法を見つけよう。肩から重石が取り除かれて解放感や安堵感が得られれば、効果があった証だ。
最後に、驚異的なスーパー・アチーバーも、欠点を持ち不安を抱く普通の人だ、ということを覚えておこう。かつてビヨンセ自身がこう言っている。「私は、本物の私よりも、歌の中の私のほうが強いことを自覚しています」
By Dr. Suzanne Gelb of The Muse