今のアメリカで、わずか1%の富裕層に富が集中しているのは周知の事実。さらに、地理的にも資金が集中しつつある。資金不足で起業家精神が失われた地方都市は、技術革新からますます取り残される。
アメリカ・オンライン(AOL)の創業者スティーブ・ケースはこうした状況を危惧し、バスで全米を回って起業アイデアコンテストを実施している。
「アイデア豊富な素晴らしい起業家なのに、資金不足に泣かされている人たちがいる」と、ケース。彼らを支援するケースの奮闘が、いささかドンキホーテ的に見えるのが悲しい。
[2015年7月 7日号掲載]