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最新金融用語に見る危機防止の攻防

2013年12月12日(木)18時20分
マイケル・モラン

 それでも、金融規制が進んでいるから巨額の損失をもたらす危険な取引はもう無くなるはず、と思うのはまだ早い。こんな用語にも要注意だ。

「シンセティック債務担保証券(SCDO)」――新しい用語ではなく、むしろ復活だ。SCDOは、保険やその他の金融派生商品(デリバティブ)を担保にして非常に少額の現金で株を買う手法の一つだ。

 英フィナンシャルタイムズが先週報じたところでは、シティグループは最近、金融危機の引き金にもなったこの危うい金融取引を専門に扱うアナリストを募集している。

 念のために言っておくが、SCDOは「あなたの親の土地を担保にした証券」、ではない。この金融商品はより透明性が高く、資本主義を破滅の寸前まで追い込んだあの超危険で信用後の低いサブプライム・ローンの類は含んでいない。そこは間違いなく一歩前進だ。

From GlobalPost.com特約

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