次のフロンティア市場はイラク?
2010年6月23日(水)15時12分
現在、バグダッドの株式市場の時価総額はわずか30億ドルで、証券取引所では(ボロいエアコンに当たるのが目的らしき)怪しげな男たちが暇を持て余しているような状況だが、石油ブームともなれば株価は急騰するだろう。もっとも私が情報源にしている証券会社の週報にはイラクに関してろくなデータがない。分かるのは通常の週間出来高が200万〜400万ドルほどで、外国人投資家の取引が数十件程度ということぐらいだ。
正直、イラクが分裂を克服して国家として機能するようになるかは分からない。だが戦争でアメリカに負けた国は必ず発展している。ドイツや日本がいい例だ。それに、株式市場を通じて外国資本を呼び込むことが繁栄の近道だと、多くの途上国が理解している。次がイラクの番でもおかしくない。
[2010年5月26日号掲載]
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