中国家電の美的が香港上場、初値は公開価格を8%上回る
9月17日、中国家電大手の美的集団が香港市場に上場し、初値は公開価格(54.80香港ドル)を8%上回った。写真は美的の看板。中国の上海で2021年3月撮影(2024 ロイター/Aly Song)
Scott Murdoch Donny Kwok
[シドニー 17日 ロイター] - 中国家電大手の美的集団が17日に香港市場に上場し、初値は公開価格(54.80香港ドル)を8%上回った。同社は今回の新規株式公開(IPO)で約40億ドルを調達。この4年間で最大の香港IPOとなった。
公開価格は深セン上場株に対して約20%のディスカウント。中国本土の株式は通常、香港上場株に比べ割高で取引されている。
美的は5億6590万株を公開。投資家からの強い要望を受け、株数を増やした。
規制当局への提出書類によると、機関投資家分は8倍、香港個人投資家分は5.31倍のそれぞれ申し込み超過だった。
この倍率は最近の香港IPOでは比較的高いものの、香港資本市場がブームだった2021年の数百倍を大きく下回っている。
銀行筋らによると、米中貿易摩擦や世界的な高金利で外国人投資家の大中華圏株式資本市場への投資意欲は減退している。