次の投資フロンティアはシリアだ
2009年12月21日(月)15時06分
アブドラ・ダルダリ経済担当副首相は世慣れた人物で、シリア経済に何が必要かを把握している。3月には初の証券取引所が開設された。
政治体系は欧米型とは言えない。政治的な自由度は極めて低いが、アサドは徐々に改善できるよう力を尽くすと主張する。一方で、国内には変化に抵抗する党派があることも認めている。
シリアがイランと徐々にたもとを分かち、トルコやアメリカ寄りになりつつあることを、オバマ米政権は歓迎している。これまでも自力ではい上がろうとする途上国では、頭の切れる穏健派の専制君主が力を発揮してきた。シンガポールのリー・クアンユー元首相や、中国の指導者がいい例だ。
複雑な状況を単純化して述べてきたが、最後にひとこと。シリアから目を離さないほうがいい。
[2009年11月25日号掲載]
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