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が〜まるちょば(パントマイムアーティスト)
心で世界を動かす笑いのロックンロール
笑いに言葉はいらない。が〜まるちょばはそれを見事に証明してみせた。かつてチャーリー・チャプリンが私たちに示してくれたように。
ニュージーランド・クライストチャーチの広場。 HIRO-PON (41)とケッチ!(37)が繰り出すテンポのいいパントマイムや手品に観衆がどっと沸く。
笑いのツボが社会や文化によって異なるのは確か。だが2人にとっての笑いは、もっと根源的な「感情を伝えるもの」。「枝葉は違っても人間の幹は一緒」(ケッチ!)であり、「豊かな感情があれば人の心は動く」(HIRO-PON)と信じている。
99年の結成以来、ドイツや韓国、シンガポールなどパフォーマンスを披露した国は23カ国にのぼる。05年のエディンバラ・フェスティバル・フリンジでは、批判精神に満ちた独創的な芸に与えられるタップウォーター賞を受賞。英ガーディアン紙のアート記者アンドルー・ディクソンは「巧みで、気が利いていて、とてつもなく愉快」と評した。
が〜まるちょばとはグルジア語で「こんにちは」の意味。結成直前のフェスティバルで仲良くなったグルジア人に教わった言葉だ。
「言葉が通じない人たちをいっぺんに笑わせるなんてすごい」。さまざまな国籍の観客が集まったベルギーのフェスティバルで、こう言われたのがうれしかったという。
俺らけっこういい仕事してる──その自信が彼らを前へ向かわせる原動力となっている。
が〜まるちょばオフィシャルサイト
http://www.gamarjobat.com/
[2007年10月17日号掲載]