- HOME
- コラム
- Surviving The Trump Era
- 日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ人の過半数はUSスチール問題を「全く知らない」
安全保障上の脅威という買収阻止の理由付けには疑問の声もある。日鉄はCFIUSに対し、USスチールの取締役会の過半数をアメリカ国籍とすること、そのうち3人はCFIUSが承認した人物にすること、生産や雇用を国外移転しないことなどを約束している。
いずれもトランプから見れば魅力的な提案だろう。また、この件が訴訟沙汰になれば、関税や防衛費に関する日本政府の譲歩を引き出す交渉材料に使うこともできる。
こうして見ると、日鉄のチャンスは思いのほか大きい。ゴンカルベスの暴言は、日鉄の勝利を本気で懸念している証拠なのだろう。
2025年1月28日号(1月21日発売)は「トランプの頭の中」特集。いよいよ始まる第2次トランプ政権。再任大統領の行動原理と世界観を知る
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
「忠誠心」で固めたトランプ新政権...最大の敵は「期待」と「時間」 2025.01.17
トランプ政権の次期駐日大使ジョージ・グラスとは何者か? 2025.01.09
プーチン成功で「世界秩序崩壊」、失敗なら「支配の終焉」 2024.12.26
日本人が知らない、トランプ閣僚候補「本当にヤバイ人事」トップ4 2024.12.05
米大統領選の現実を見よ――その傲慢さゆえ、民主党は敗北した 2024.11.21