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モスクワに残っていた、ほとんど最後のアメリカ人のロシア脱出記
いま思うと、これは私がロシアから脱出できる最後の民間国際便だった可能性がある。
私はいま深い悲しみの気持ちと共に、この文章を書いている。連日痛ましいニュースが続くなか、妻はウクライナで暮らす祖父母の安否を確認するために、強い不安にさいなまれながら電話をかけている。
敗北感も抱かずにいられない。12年前にロシアの大学で教え始めたときは、米ロの地政学的対立を乗り越えて強力な2国間関係を築くための橋渡し役を担いたいと思っていた。
そのときの学長は、いま身柄を拘束されている。私がロシア国家経済・公共政策大統領アカデミーで最初に教えた教育プログラムは、ロシア検察当局により「ロシアの価値観を破壊している」と名指しされた。
今回、私はロシアを離れるときに自分の写真を1枚撮った。二度とロシアの土を踏むことがないかのように。その写真を見ると、私の顔には傷心と憂鬱の感情がはっきりと見て取れる。
けれども、ロシア出国便に搭乗してモスクワをたつと、この喪失感と敗北感を新しい力の源にすべきなのかもしれないと思えてきた。
作家キャスリン・シュルツのエッセーの、私の好きな一節にはこうある。
「消滅は物事に目を留めることの大切さを、儚はかなさは物事を慈しむことの大切さを、脆(もろ)さは物事を守ることの大切さを教えてくれる。喪失は、私たちが良心にのっとった行動を取るきっかけになる。その経験は、限りある人生を最善の形で生きるよう私たちに促す」
「人生は短い。目に入るもの全てに注意深く向き合ったほうがいい。尊いと感じるものを尊重し、人生で遭遇する全てのものが──まだ出会っていないものも、既に過ぎ去ったものも含めて──自分と切り離せない関係にあると気付くようにしよう。目を開こう。私たちは立ち止まるために生きているのではない」
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