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「私たちは銃社会を変える転換点にいる」/scrappy(根性のある)
www.ted.comより
【今週のTED Talk動画】
Why gun violence can't be our new normal
https://www.ted.com/talks/dan_gross_why_gun_violence_can_t_be_our...
登壇者:ダン・グロス
近頃、驚くほど頻繁にアメリカから悲しいニュースが舞い込んでくると感じる――多くの命が犠牲になった銃乱射事件だ。
しかしその他にも、あまりニュースになっていないだけで、毎日何人もが銃によって殺されている。2018年に入って2カ月足らずで、既に2121人が銃による暴力で亡くなった。
銃を持つ権利は合衆国憲法修正第2条によって守られているため、アメリカには銃の文化が根付いている。また、全米ライフル協会(NRA)が政治家に多額の寄付をして銃規制反対を働きかけているので、アメリカの銃規制に関する問題はなかなか解決への糸口が見えないのが現状だ。
このTEDトークでは、銃規制を推進する団体のトップを務めているダン・グロス氏が登壇する。彼は銃によって命を失いかけた彼自身の弟やその他の銃暴力の犠牲者に言及しながら、銃が規制されていないアメリカの現状をなぜ変えていかなければならないのか、感情を込めて熱弁する。
グロス氏によれば、アメリカ社会は現在、銃規制に乗り出すかもしれない大きな転換点を迎えているという。多くのアメリカ人が銃による暴力にうんざりしてきているからだ。このTEDトークは2年前のもので、残念ながらいまだ銃に関する状況は変わっていないのだが、銃乱射事件が起きるたびに、グロス氏が予測したような銃反対の波は強まってきている。
アメリカの「銃社会」としての側面は日本人にとって理解しづらいかもしれないが、このTEDトークは銃問題を知る良いきっかけになるし、変革を起こす方法に関しても良い参考になると思われる。
キーフレーズ解説
scrappy
根性のある
(動画10:05より)
scrapは動詞で用いると「けんかする」という意味。それを形容詞scrappy にすると「けんか好き」や「けんか腰の」という意味を持ちます。
しかしscrappyは、勝ち目のない状況でも必死に頑張る姿勢も指します。例えば、相手より体が小さくても一生懸命相手に対してぶつかっていこうとするとき、お金がないぶん努力しようとするときなどに使われる言葉です。
つまりscrappyであるというのは、根性があって、向こう意気が強いと言えます。このTEDトークでグロス氏は、彼の組織は銃規制反対を支持する組織と比べてscrappierであると言っています。
ここでいくつかこの表現を用いた例を紹介します:
●Silicon Valley is full of scrappy startups taking on the big companies.
(シリコンバレーには、大きな会社を狙う根性のあるベンチャー企業が多数集まっています)
●That scrappy little guy just beat up someone twice his size.
(小さいが度胸あるあの男は自分より体が倍大きい者を殴り倒した)
●What the team lacked in funds it made up with scrappiness.
(あのチームはお金が不足していたぶん、根性で補った)
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