- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 経歴詐称のサントス議員を辞めさせられない共和党
経歴詐称のサントス議員を辞めさせられない共和党
ところが、マッカーシー下院議長の率いる「下院共和党議員団」は、この問題に及び腰です。サントス議員のスキャンダルについては、露骨なまでに「問題を避ける」姿勢を取っているのです。下院共和党のニューヨーク選出の議員たちが、即時辞職を訴えているのとは全国レベルでは大きな違いがあるのです。
理由は簡単で、与野党が拮抗している現在の連邦下院では、「1議席」でも失いたくないからです。サントス議員が当選したニューヨーク3区というのは、長年ピーター・キング(共和党)という保守系議員が議席を守ってきたこともあり、保守の基礎票はあるのですが、サントス議員の前は民主党が勝っています。選挙区の区割りは少しずつ変わっていますが、基本的に与野党拮抗の「スイング選挙区」です。
仮に今、サントス議員が辞職すると直ちに「補欠選挙」になります。そうすると、ただでさえ民主党と共和党が拮抗している選挙区ですから、サントス議員の経歴詐称スキャンダルの後遺症を引きずる中で選挙をすれば、民主党が勝利する可能性が高いと言われています。
連邦下院435議席中、共和党は現時点では222議席、民主党は212議席で欠員1となっています。票差は10あり、仮に共和党の1人の議員が死亡したり辞職したりした場合には、1議席ずつ票差は詰まって行きます。ですが、補選で民主党に負けると一気に票差は2つ詰まるわけで、これは下院議長としては何としても避けたいというわけです。
更に、下院の共和党議員団のナンバー4であり、マッカーシー下院議長のブレーンと言われるエリス・ステファニク議員(ニューヨーク21区選出)は、他でもないサントス議員を引っ張ってきて、選挙資金の面倒も見ていたようです。ステファニク議員のメンツにかけても、サントス議員の議席は守りたいという思惑も、下院共和党議員団にはありそうです。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員