- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 大阪は「副首都」ではなく「アジアの商都」を目指せ
大阪は「副首都」ではなく「アジアの商都」を目指せ
要するに、東京に集中している官庁の中で、例えば厚労省なら年金行政を行う部分であるとか、文科省なら文化庁や原子力行政に関する部分など、特に東京に置く必然性のない(あくまで仮の例として言っています)機能が大阪に移転して、中之島なり大阪城公園のあたりとか、あるいは南港の方でもいいですが、「中央官庁の合同庁舎ナントカ号館」が大阪にできて、多くの役人が大阪に住んだり、東京と大阪をリニアで往復したり、とそういう話です。
冗談ではありません。それでは、日本の経済は再生しないし、日本の財政も好転しません。新たな価値は何も生まれず、日本から海外に逃げていった部分が戻ってくることもありません。国レベルでは、単に全体の行政コストが増加するだけです。それによって、中長期のGDPにプラスになることは何もありません。
ハッキリ言って、これでは小さな政府論ではなく、大きな政府論の変形に過ぎないのです。労組と福祉を重視する左派的な大きな政府論ではありませんが、公共工事が好きな日本の伝統的な右派の大きな政府論とは瓜二つであり、しかも、地方の時代と言っておきながら、「二極化論」と称して東京と大阪以外は切り捨てようというのですから、これもおかしな話です。
政府機能の一極集中は確かに問題ですが、それはもっと広域に分散して、地方を活性化するべきであって、二極化というのは、国全体の活力再生には貢献しないと思われます。
大阪は商都としての伝統に回帰すべきです。そのためには、英語で商談ができ、株式上場が国際基準ででき、会計業務や紛争処理が英語でしかも国際標準でできる、そして、そうしたグローバルな「事務仕事」が東京より数倍効率的にできて、シンガポールや上海と連動してビジネスができる、そのような都市、アジアの商都として活性化させていくしか、生き残る道はないと思います。とにかくダブル選の勝利を受けて、そうした部分をもう一度再考していくこと、それが大阪維新に求められていると思います。
ニューヨーク市長をめぐる裏切りのドラマがリアルタイムで進行中 2025.02.19
トランプの政策に日本の現状を重ねて共感するのは、とんだお門違い 2025.02.12
石破首相は日米首脳会談でガザ難民受け入れ問題をスルーするべき 2025.02.06
「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由 2025.01.29
驚きの大統領就任演説、インフレ退治を約束したトランプ 2025.01.22
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
-
「セールス」外資ならではの働きやすさ/ホテル業界向けの業務管理システム提供/リモート可/2018年日本支社設立/32カ国・地域に7 000名以上のグローバルカンパニー
Shiji Japan株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,100万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員