- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 田母神俊雄氏のイスラエル訪問計画、3つの懸念
田母神俊雄氏のイスラエル訪問計画、3つの懸念
つまり、日本の安全というのは周辺国との文化的・人的な意味で良好な関係を維持し、東アジア全域が平和であり、経済成長することによって確保されるのであって、イスラエルの状況とは根本的に異なるのです。こうした「視察活動」を通じて、まるで日本の地域における孤立が不可避であって、イスラエルの国防に学ぶ意味があるという「思想」が蔓延するとしたら、それは日本の国益には反する話だと思います。
3点目は、アメリカの穏健派ユダヤ人や、団塊3世への影響です。こうしたグループは、第二次大戦期に自分たちの祖先が受けた苦難に関しては敏感ですが、同時に価値相対主義の立場から、キリスト教の価値観とは異なる日本の文化や宗教に対して、尊敬と関心を払ってきています。ある意味で、アメリカの中では積極的に親日的なグループです。
このグループは基本的にイスラエルの存在は支持していますが、今回のガザの戦闘の結果、イスラエルが暴力の過剰な行使で世界的に孤立しつつあることには、かなり踏み込んで批判的です。
この時期に、日本の保守主義者がイスラエルに乗り込んで、イスラエルの外交や諜報の関係者と親交を深めるというのは、こうした「穏健ユダヤ系」という日本の重要な友人を失望させることになりかねません。
日本もイスラエルも基本的に自由世界に属するわけで、人々の行動は自由です。誰がイスラエルに行くのも原則としては勝手だと思います。ですが、少なくとも今の時期に、そしてイスラエルの外交・諜報活動の一端を担うような形で、日本の著名な人物が行動するのは軽率と言われても仕方がないと思います。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員