プレスリリース

KELA、「AI脅威レポート」2025年版を公開 ━ サイバー犯罪者はいかにAI技術を兵器化しているか ━

2025年03月26日(水)14時00分
サイバー脅威インテリジェンスを提供するKELA Research and Strategy, Ltd.(ケラ、本社:イスラエル)社の日本法人であるKELA株式会社(東京都千代田区、代表取締役:ドロン・レヴィット)は、「2025年版AI脅威レポート:サイバー犯罪者はいかにAI技術を兵器化しているか」を公開しました。
本レポートは、KELAが観察した過去1年間のサイバー犯罪者の活動に関する情報をまとめたもので、企業や組織がAIによる新しいサイバー脅威を理解し、リスク管理するためのガイドとして活用できます。

レポートダウンロードページ
https://www.kelacyber.com/resources/research/2025-ai-threat-report/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/431003/LL_img_431003_1.jpg
KELA 2025 AI Threat Report

サイバー犯罪者は、ジェイルブレイク手法などを用いてChatGPT、Gemini、DeepSeek、Claudeなどの生成AIアプリケーションのセキュリティ制限を回避し、ユーザーの機密データにアクセスしてそれを盗み出しますが、KELAは、過去1年間、新しいバージョンがリリースされるたびに、サイバー犯罪コミュニティでジェイルブレイクテクニックを共有して広めているのを観察してきました。
また、WormGPT、FraudGPTなどのサイバー犯罪向けダークAIツールにより、フィッシング、マルウェア作成を自動化するなど、サイバー犯罪者は、AIを活用して犯罪手口を急速に高度化させていますが、サイバー犯罪フォーラムでこれらの悪意あるAIツールに関する言及が2024年は前年比で200%増加しました。


◆「2025年版AI脅威レポート」注目すべきポイント
●ジェイルブレイク手法が急速に進化:
脅威アクターは、AIシステムのセキュリティ制限を回避するためのジェイルブレイク手法を継続的に改良しています。2024年は、ジェイルブレイク手法に関するサイバー犯罪フォーラムでの議論が、前年比で52%増加したことを確認しました。

●サイバー犯罪フォーラムでのAI活用が急増:
KELAのサイバー脅威インテリジェンスプラットフォームでは、悪意あるAIツールや手法に関する言及が2024年は2023年と比較して200%増加しており、AIを活用したサイバー犯罪のアンダーグラウンド市場が拡大していることが浮き彫りになっています。

●ダークAIツールの拡散:
サイバー犯罪者は、ジェイルブレイク済みのAIモデルや、WormGPT、FraudGPTなどのサイバー犯罪向けAIツールを配布・販売しており、フィッシング、マルウェア作成、詐欺行為を自動化しています。

●AIを活用したフィッシングキャンペーンがますます高度化:
AIによって生成されたフィッシングおよびソーシャルエンジニアリング手法は効果が高まっており、ディープフェイク技術を用いて経営幹部になりすまし、従業員に不正取引を実行させるケースが増えています。

●マルウェア開発の効率化:
脅威アクターはAIツールを活用し、大量の高度かつ回避性の高いマルウェア(ランサムウェアや情報窃取型マルウェアを含む)を生成しており、セキュリティチームによる検知と対処が一層困難になっています。

※「2025年版AI脅威レポート」は、KELAのサイトから無料でダウンロードできます。
https://www.kelacyber.com/resources/research/2025-ai-threat-report/

KELA本社のAI製品およびリサーチリードであるヤエル・キションは次のようにコメントしています。
「私たちは、サイバー脅威の状況において地殻変動のような大きな変化を目の当たりにしています。サイバー犯罪者はAIを単に利用するだけでなく、AIを活用したサイバー犯罪に特化した地下エコシステムを構築し始めています。企業や組織は、この拡大する脅威に対抗するために、AI駆動の防御策を導入する必要があります。」

KELAは、増大するAIを活用したサイバー脅威に対抗するために、従業員トレーニングへの投資、進化するAI脅威と戦術の継続的な監視、そしてインテリジェンスベースのレッドチーミングや生成AIモデルに対するアドバーサリー・エミュレーションを含む“AI駆動のセキュリティ対策”を推奨しています。
https://www.kelacyber.com/ja/platform/aifort/


■KELAについて
https://www.kelacyber.com/ja/
サイバー脅威インテリジェンス企業として数々の受賞歴を誇るKELAの使命は、サイバー犯罪のアンダーグラウンドからの脅威に関して、実用的なインテリジェンスを提供し、サイバー攻撃の防止と無力化をサポートすることです。2009年に設立されたKELAは、独自の自動化テクノロジーと、高度な技術を持つサイバーインテリジェンスのアナリストを擁しており、数々の成功を収めています。世界中で信頼を得ているKELAのテクノロジーは、隠れたアンダーグラウンドに侵入し、脅威を徹底的に監視、追跡、調査することで、実際のリスクを明らかにし、プロアクティブな保護を可能にします。
KELAの革新的なソリューションは、攻撃者の目から見た、高度にコンテキスト化されたインテリジェンスを顧客に提供し、プロアクティブなネットワーク防御、ならびにブラインドスポットの排除を実現します。KELAの日本法人は、2019年に設立されました。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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