プレスリリース

学生の挑戦が宇宙へと繋がる!宇宙開発に興味を持つ学生に実践機会を提供する「ARLISS」が展示会「ARLISS EXPO」を東京・日本橋で12月8日初開催

2024年11月29日(金)10時00分
NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)が開催する「ARLISS(アーリス)」は、1999年に発足した小型模擬人工衛星「CanSat」の打ち上げ実証実験であり、また競技会を開催することで宇宙開発に興味を持つ学生に貴重な実践機会を提供するプログラムです。2024年7月~8月に実施したクラウドファンディングの成功(218名から総額4,235,000円のご支援)を経て、9月に開催した「ARLISS2024」も一般の方々から注目を集める大会となりました。このたび、大会の報告会を対面イベント「ARLISS EXPO」として東京・日本橋のX-NIHONBASHI TOWERにて12月8日に開催いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/418765/LL_img_418765_1.jpg
ロケット打ち上げの様子

■ARLISSとは
ARLISSは、宇宙開発の巨大化や高コスト化が進む中で、学生が実際にミッション創出からCanSatの設計、製作、試験、打ち上げ、運用までを短期間で体験できるプログラムです。学生は、ブラックロック砂漠(米国ネバダ州)に集まり、アマチュアロケットで打ち上げたCanSatを降下・着地させた後に、さまざまなミッションを実行します。


■ARLISSの意義
このプログラムを通じて、宇宙でのシステム構築や問題解決能力、プロジェクトマネジメント力を養います。さらに、学生たちは技術力だけでなく、協調性や柔軟な発想力も磨き、チームで成果を出すことの重要性を学びます。こうした体験から、はやぶさ2プロジェクトの津田雄一教授や、宇宙系のスタートアップ企業である株式会社アクセルスペース 代表取締役CEO 中村友哉など、多くの優秀な卒業生が輩出されています。


■「ARLISS2024」参加チームのミッション例
今年のARLISSには、日本から16チーム、海外から3チーム以上が参加し、さまざまな独自ミッションに挑みました。その中からいくつかの例を紹介します。

<東京情報大学 Noah's Ark>
GPSと距離センサを組み合わせ、精度10メートルのGPSの誤差を克服し、0メートルの着地点を目指す高精度な位置制御ミッションを展開しました。

<東京理科大学 木村研究室チーム SHIKOU>
Bluetooth通信技術を駆使し、2台の小型ローバーが連携して追従走行する実験を行いました。複雑な制御技術と調整の試行錯誤を重ねた意欲的な挑戦です。

<慶應義塾大学 Keio Team WolveZ>
月面の洞窟を想定した物資運搬ミッションに挑み、複雑な機構を備えたCanSatで精密な動作を実現しました。
これらのチームはそれぞれの独自のミッションに挑戦し、学生が宇宙技術に必要な多様なスキルを総合的に習得することを目指しています。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/418765/LL_img_418765_2.png
カムバックミッションのシーケンス図
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/418765/LL_img_418765_3.jpg
CanSatを搭載したロケットを運ぶ学生たち
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/418765/LL_img_418765_4.jpg
CanSat捜索の様子
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/418765/LL_img_418765_5.png
Keio Team WolveZのCanSat

■ARLISS EXPOについて
対面イベント「ARLISS EXPO」では、ARLISSに参加した日本全国の学生と彼らのCanSatを展示ブースで紹介し、一般の方々に公開します。学生がどのような経験を積み、宇宙開発エンジニアを目指しているのかを直接聞ける貴重な機会です。また、各チームの挑戦のストーリーや成果、苦労話など、個性豊かな体験談に触れられます。

開催日:2024年12月8日(日)
会場 :X-NIHONBASHI TOWER
(東京都中央区日本橋室町2-1-1 日本橋三井タワー 7階)
時間 :13時~17時半 ※開場は12時半
内容 :各チームの展示
講演(中須賀教授/東京大学、津田教授/JAXA、中村CEO/アクセルスペース)
レセプション:18時~20時

参加ご希望者はこちらのフォームにご回答ください
https://forms.gle/2MFkdKuaze2VaAh78
※レセプション参加希望者は必須で登録をお願いしております


【組織概要】
組織名 :NPO法人大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
設立 :2002年4月
所在地 :東京都文京区弥生2-3-2 セントラル弥生 2F
理事長 :坂本 啓(東京科学大教授)
ARLISS学生運営代表:岡田 光世(筑波大学4年)

UNISEC HP: https://unisec.jp/
ARLISS HP: https://www.arliss.unisec.jp/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午前の日経平均は反落、円高が投資家心理の重し 日銀

ビジネス

海運マースク、2030年消費分の最大2割が代替燃料

ワールド

南ア金融システム、好材料重なり見通し改善=中銀報告

ビジネス

米感謝祭前半のオンライン販売は約4%増、小売の見通
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖値改善の可能性も【最新研究】
  • 2
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合の被害規模は想像を絶する
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 5
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 6
    ペットの犬がヒョウに襲われ...監視カメラが記録した…
  • 7
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 8
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 9
    トランプを勝たせたアメリカは馬鹿でも人種差別主義…
  • 10
    日本を標的にする「サイバー攻撃者」ランキング 2位…
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 6
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 7
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 8
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中