コラム

ミッキーマウスがAV男優に?!――ハーバード大卒芸人パックンが2024年を色々予言

2024年01月20日(土)19時34分

「洋物」への登場も近い? (Steamboat Willie-Disney)

<米大統領選の勝者から地球温暖化、スポーツ、そしてミッキーまで、パックンの頭脳がノストラダムスに代わり今年の出来事を言い当てます>

ノストラダムス!

最近聞かない固有名詞だね。20世紀末、オカルト本『ノストラダムスの大予言』がブームになったが、16世紀の占星術を現代に当てはめるのに無理があることに大衆が気付き、「ノストラダメっす!」と、すぐ熱が冷めた。

でも、今年のいろいろを占う「『パ』ストラダムスの中予言」は違う! 

今回特別に発売予定の「予言集」から厳選して公開する下記の4つを見て分かる通り、これは絶対に当たるはず!

有罪でもトランプが大統領に

①政治:アメリカ大統領選挙の勝利演説は刑務所の面会室で行われる!

トランプ前大統領の共和党内での人気は依然として揺るがない。他の有力候補全員の支持率を足して、2でかけてもトランプの支持率に及ばない。そして、世論調査では大統領選本選がバイデンvsトランプの直接対決の場合、トランプが4ポイント差で有利だ。

そのトランプ候補は4つの刑事裁判を控えている。選挙までに少なくとも1つは有罪になると僕はみる。しかし、ここまで訴追される度に支持率が上がっていった傾向から、有罪になったらさらに跳ね上がることが予想される。挙句の果てに選挙を制した夜には、囚人服姿で黒い受話器を手に、アクリル板越しで国民に挨拶することになる!

オレンジのツナギと同色の顔色という絶妙なコーディネートにみんな感心するだろう!

②気候:夏が改名される!

2023年はアメリカでも記録的に暑い夏だった。カリフォルニア州デスバレーは、(「死の谷」というとても爽やかな地名にもかかわらず)53度の猛烈な暑さを記録した。アリゾナ州フェニックスは(エジプトの神話で自ら火中に入って焼かれる鳥を指す地名にもかかわらず)43度越のバカ暑い熱波が31日も続いた。冬が寒い中西部シカゴ(特に地名にちなんだ面白い話はない)でさえ37度を超した。

どれも新記録だが、昨年だけの話ではない。夏のさらなる猛暑は毎年恒例の風物詩だ。

ということでバカ暑い前提で季節の名前を変えることになる!
・具体的にいうと、SummerがSimmer(煮え立つ)に
・日本でも「なつ」が「あつっ」に改名されるだろう!

③スポーツ:MLB選手の間で犬が大流行!

昨年、大谷翔平選手は犬と仲睦まじい姿をテレビインタビューで披露した直後、スポーツ史上最高額の契約を結んだ。これは偶然ではない! 犬は好感度を上げる凄まじい力を持っていて、球団もスポンサーも何よりも好感度を求めている。結果が証明しているが、金の卵を産む鶏は犬だ!

実は、MLB選手が飼う犬の種類まで占えるよ。特に金を集めたい人はゴールデンレトリーバーにするだろう(レトリーバーは「取ってくる者」という意味)。
・毎試合複数の安打を打ちたい選手はマルチーズ
・そして、野球にうんざりして引退を考えている選手は......アキタ!

プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国副首相が米財務長官と会談、対中関税に懸念 対話

ビジネス

アングル:債券市場に安心感、QT減速観測と財務長官

ビジネス

米中古住宅販売、1月は4.9%減の408万戸 4カ

ワールド

米・ウクライナ、鉱物協定巡り協議継続か 米高官は署
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story