アメリカでヒットした『サウンド・オブ・フリーダム』にはQアノン的な品性が滲む
視聴後に、本作のモデルとなったティム・バラードがトランプ政権時代に国務省の人身売買諮問委員会の共同議長に任命されたこと、彼が主張する国際性犯罪の市場規模1500億ドルの根拠は不明であること、そのティムを演じたジム・カビーゼルとアレハンドロ・モンテベルデ監督が、陰謀論を拡散するQアノンに親和性を示していることなどを知った。
大ヒットにもからくりがあって、Qアノンや宗教右派の組織票らしい。
もちろん、映画の評価と監督や俳優の品性を同列に論じるつもりはない。実際に映画にはQアノン的な視点はない。でもやはり滲む。トランプ支持者やQアノンコミュニティーの人たちの品性を見下すつもりは全くないが(誰を支持しようが自由だ)、少なくとも僕には、その思考回路が理解できない人たちだ。
『サウンド・オブ・フリーダム』
©2023 SOUND OF FREEDOM MOVIE LLC ALL RIGHTS RESERVED
監督/アレハンドロ・モンテベルデ
出演/ジム・カビーゼル、ミラ・ソルビーノ、ビル・キャンプ
(9月27日、日本公開)
<本誌2024年9月3日号掲載>
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
ナチスへの復讐劇『手紙は憶えている』とイスラエルをめぐるジレンマ 2025.01.17
和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか? 2024.12.21
統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』 2024.12.07
偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』 2024.11.22
韓国スパイ映画『工作』のような国家の裏取引は日本にもある? 2024.10.31
無罪確定の袴田巖さんを22年取材した『拳と祈り』は1つの集大成 2024.10.19
『シビル・ウォー』のテーマはアメリカの分断だと思っていたが...... 2024.10.12
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員