『フロント・ページ』はドタバタコメディーだけど大事なテーマが詰まっている
多くのスクープ記事を手がけた敏腕記者のヒルディ(ジャック・レモン)は、そんな記者生活に嫌気が差して、会社を辞めて恋人と共にシカゴを離れることを決意する。しかし編集長(ウォルター・マッソー)はこれを許さない。あの手この手で止めようとする。そんなときに脱走したはずの死刑囚の男が、記者クラブの部屋に逃げ込んできた。たまたま一人だったヒルディは、これは最後のスクープだと他の記者たちから彼を隠そうとする。待ちかねた恋人がやって来る。スクープのために彼女をヒルディから遠ざけようとする編集長。やがて他社の記者たちも死刑囚の存在に気付き始める。
基本はコメディーだ。それもかなりドタバタ。アクターズスタジオで演技を学んだダスティン・ホフマンやロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノなどがリアルな役作りならば、ジャック・レモンとウォルター・マッソーは、どの役をやってもレモンやマッソーだ。余裕たっぷり。まさしく芸なのだ。
同時に、本作がはらむ(前面ではないが)テーマは、ジャーナリズムの在り方と死刑制度の是非。改めて観返せば、その後の自分にとって、とても重要な要素が詰まっている一作だったことに気付く。
『フロント・ページ』(1974年)
監督/ビリー・ワイルダー
出演/ジャック・レモン
ウォルター・マッソー
スーザン・サランドン
<本誌2023年12月12日号掲載>

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