蔓延する憎悪と殺戮 パレスチナで突き付けられる「傍観者でいいのか」という問い
ジャーナリストとしての自分の半生を反すうしながら、おまえはなぜ傍観者でいられるのか、と後藤は自分に問い続ける。パレスチナの旧友に会う。構想していたフィクション映画について考える。過去と現在が交錯し、やがてシンクロする。
ラスト、後藤はエルサレムのバス停で、ホロコーストを傍観したドイツ国民について考える。そのカットが次の瞬間、ガザ地区のオリーブ畑へ。1人で踊る後藤を見つめながら、その胸のうちを想像する。
断言するけれど、シネコンでは絶対に上映されない。でも見てほしい。目撃してほしい。私は傍観者でよいのかとの後藤の問いは、きっとあなたにも突き刺さる。
『傍観者あるいは偶然のテロリスト』(2020年)
監督/後藤和夫
出演/後藤和夫(シネマハウス大塚で4月に上映)
<本誌2021年4月6日号掲載>
韓国現代史の暗部を描くポリティカル・ノワール、『ソウルの春』の実力 2025.02.22
タイトルもストーリーも奇妙だけど、甘さと苦みの配合が絶妙な『ガープの世界』 2025.01.23
ナチスへの復讐劇『手紙は憶えている』とイスラエルをめぐるジレンマ 2025.01.17
和歌山県太地町のイルカ漁を告発した映画『ザ・コーヴ』は反日なのか? 2024.12.21
統合失調症の姉と、姉を自宅に閉じ込めた両親の20年を記録した『どうすればよかったか?』 2024.12.07
偶然が重なり予想もしない展開へ......圧倒的に面白いコーエン兄弟の『ファーゴ』 2024.11.22
-
「セールス」外資ならではの働きやすさ/ホテル業界向けの業務管理システム提供/リモート可/2018年日本支社設立/32カ国・地域に7 000名以上のグローバルカンパニー
Shiji Japan株式会社
- 東京都
- 年収700万円~1,100万円
- 正社員
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
電子決済カスタマーサポート/外資系企業だからこそ/続けたくなる仕事
TDCXJapan株式会社
- 東京都
- 月給26万5,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員