コラム

ステイホームの今こそ、家族と「#うちで話そう」──久保田智子とお母さんの対話

2020年05月27日(水)11時35分

母はそれまで自分について語ることがなかった、と書いたが、母について私から聞くことがなかったのだと思う。家族ほど長く一緒にいる人はいないが、私たちは分かったつもりになっているだけで、家族のことを本当には知らないまま過ごしていないだろうか。

「家族のことで傷ついたことがない人なんて、この世にはひとりもいない」とは、よしもとばななの「おかあさーん!」(『デッドエンドの思い出』に収録の短編)の中に出てきたセリフだ。時にじっくり相手の言い分に耳を傾けてみると、家族同士もっと楽に付き合えるように思う。

くしくもステイホームで機会は十分ある。私はギターも弾けないし歌も歌えないが、うちで話そう、と実感を込めて呼び掛けたい。

<2020年5月19日号掲載>

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プロフィール

久保田智子

ジャーナリスト。広島・長崎や沖縄、アメリカをフィールドに、戦争の記憶について取材。2000年にTBSテレビに入社。アナウンサーとして「どうぶつ奇想天外!」「筑紫哲也のニュース23」「報道特集」などを担当。2013年からは報道局兼務となり、ニューヨーク特派員や政治部記者を経験。2017年にTBSテレビを退社後、アメリカ・コロンビア大学にてオーラスヒストリーを学び、2019年に修士号を取得。東京外国語大学欧米第一課程卒。横浜生まれ、広島育ち。

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