- HOME
- コラム
- 欧州インサイドReport
- いまや消費者は「試験場のモルモット」に...利益至…
いまや消費者は「試験場のモルモット」に...利益至上主義の巨大テック企業に飲み込まれた「AI」の未来
「マイクロソフトやグーグルのような巨大テックの影響力は、限られた規制と相まって、社会的に悪影響を及ぼす可能性のあるガバナンスのギャップを生み出している」とオルソン氏は主張する。労働市場でAIの影響は顕在化し始めている。
新卒者の労働市場への影響が大きく現れている。金融や法律などさまざまな分野の企業が、これまで若手社員が担当していたデータ処理やカスタマーサービスなどの業務を自動化している。AIを利用するツールが人間の労働力を置き換えるパラダイム・シフトが徐々に広がっている。
個人的な交流までもAIに依存する
オルソン氏は「生成AIの普及が、プライバシーと人間の主体性に重大なリスクをもたらす。コミュニケーションや意思決定、さらには個人的な交流までもAIに依存する。私たちの批判的思考能力が低下する恐れがある」と警鐘を鳴らす。
コンパニオンボットや音声対応アシスタントのようなツールがAIへの依存を助長する可能性がある。巨大テックは自社のインフラ以外で活動することがほぼ不可能なエコシステムを築き上げる。この排他的な独占空間を規制する必要があるとオルソン氏は訴える。
しかしシリコンバレーの大企業はしばしば「中国脅威論」を持ち出し、厳しい規制は西側の技術競争力を阻害し、中国に敗れる恐れがあるとほのめかす。このようなレトリックは政治家の恐怖心を煽り、巨大テックが実質的な規制を回避することを可能にしているという。
オルソン氏は「効果的なAI規制の欠如は、政府が急速な技術進歩に対応できていないことに起因する。消費者をAIの試験場のモルモットとして放置している。企業の自主規制は、技術革新が利益至上主義に基づいているという現実を考えると不十分だ」と危惧する。
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
フォロワー2億人超...各国で「極右支持」を展開するイーロン・マスクの「破壊的な影響力」 2024.12.24
まるで「ジュラシックパーク」...ロンドン証券取引所から「逃げ出す」企業が相次ぐ理由 2024.12.19
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員