コラム

スレート誌人生相談員 人生相談からアメリカが見える

1歳の姪にかみ付いた愛犬を安楽死させた自分が今も許せない

2021年09月17日（金）20時20分

A：私にも似たような経験があるので（ただし愛犬に襲われたのは自分でした）、お気持ちはよく分かります。犬の飼い主としての罪悪感や悲しみ、そして恐怖。でも、犬が攻撃的になるのは飼い主のせいで、「訓練」すれば攻撃性に対処できるという考えは、実は間違いです。

私はオハイオ州立大学の動物行動学者から、生まれつき怖がりで、神経過敏で攻撃性を抑制できない犬がいることを教わりました。ルーの行動は、あなたのせいではありません。あなたは最善を尽くしました。

お子さんたちには、全てを正直に話す必要があります。1年たっても苦しみが続くようなら、専門的なカウンセリングが必要かもしれません。　私はSNSのサポートグループで、同じ経験をした人に助けられました。「悲しみは後悔の念と、時間を巻き戻したいという願いをもたらす」という助言が役立ちました。ご自分をいたわってください。

──ミシェル・ハーマン（小説家）

©2021 The Slate Group

＜本誌2021年9月21日号掲載＞

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