コラム

世界中を転々とする両親のノマド志向は、子供の成長の害になりますか?

2021年04月05日(月)20時00分

PHOTO ILLUSTRATION BY YUKAKO NUMAZAWA, PHOTOS BY FluxFactory-iStock(GIRL), Povozniuk-iStock(COUPLE), janrysavy-iStock(EARTH)

<1つの場所に2年ととどまらない生活です。夫も私もどこかに定住するのは退職後でいいと考えていますが、こんな暮らしの中で子供を育てるのは無責任ですか?>

Q:私の勤務先は大手グローバル企業で、世界中を飛び回っていて、1つの場所に2年ととどまらない生活です。夫もノートパソコンさえあれば、どこでも仕事ができるので、2人ともどこかに定住するのは退職後でいいと考えています。今は日本で暮らしていますが、安全に旅行できるようになればまた転勤することになりそうです(ただし、アメリカに帰るのは何年か先になると思います)。

けれども、ここ数カ月のステイホーム中に将来のことを考えました。私は30歳。子供をつくるなら(2人ともそれを望んでいます)、そろそろ「妊活」を始めるべきでしょう。でも、今のような暮らしの中で子供を育てるのは無責任ではないかとも思うのです。子供はいろいろな国の言語や生活習慣を学べるけれど、ある場所になじんだと思ったらまた引っ越すことになり、いつも「転校生」。親しい友人もできにくいかもしれません。渡り鳥生活が続くのに、子育てをしてもいいものでしょうか。

── ママ志望のノマド

プロフィール

スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

バチカンでトランプ氏と防空や制裁を協議、30日停戦

ワールド

豪総選挙は与党が勝利、反トランプ追い風 首相続投は

ビジネス

バークシャー第1四半期、現金保有は過去最高 山火事

ビジネス

バフェット氏、トランプ関税批判 日本の5大商社株「
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 9
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 10
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story