金現物が3500ドル突破、最高値更新 トランプ氏がFRB議長批判

4月22日の取引で、金の現物価格が1オンス=3500ドルを突破し、史上最高値を更新した。写真は3月、ドバイの市場で撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)
Anmol Choubey
[22日 ロイター] - 金の現物価格が22日の取引で1オンス=3500ドルを突破し、史上最高値を更新した。
トランプ米大統領がパウエル連邦準備理事会(FRB)議長を批判したことが懸念されており、リスク回避ムードから安全資産とされる金が買われている。
金の現物価格は一時、史上最高値の1オンス=3500.05ドルまで上昇。0620GMT(日本時間午後3時20分)現在、2.2%高の3493.41ドルで取引されている。
ニューヨーク金先物は2.3%高の3502.40ドル。
KCMトレードのチーフ・マーケット・アナリスト、ティム・ウォータラー氏は「関税に対する懸念やトランプ氏とパウエル氏の対立を受けて、米国資産が敬遠されている」と指摘。
「今月の急ピッチな上昇を踏まえると、相場が調整する可能性はあるが、経済の不確実性が依然として市場の大きなテーマとなっており、押し目では積極的な買いが入るだろう」と述べた。
金は今年33%近く上昇。相対力指数(RSI)は79と、買われ過ぎの水準となっている。