ローマ教皇死去、世界各地で教徒が哀悼 謙虚な人柄に称賛

4月21日、全世界で14億人の信者を持つカトリック教会は、ローマ教皇フランシスコ(88)の死去に深い悲しみを表明し、疎外された人々のために立ち上がったなどと謙虚な人柄を称賛する声が聞かれた。写真は、フィリピンのマニラ大聖堂で、ろうそくを捧げる女性。同日、マニラで撮影(2025年 ロイター/Noel Celis)
Angelo Amante
[バチカン市 21日 ロイター] - 全世界で14億人の信者を持つカトリック教会は21日、ローマ教皇フランシスコ(88)の死去に深い悲しみを表明し、疎外された人々のために立ち上がったなどと謙虚な人柄を称賛する声が聞かれた。
聖週間にバチカンを訪れていた観光客や巡礼者には、20日の復活祭にパパモービルと呼ばれる教皇専用車で群衆の前に姿を見せた翌朝の訃報に放心状態となる人も。
教皇の出身国アルゼンチンでは、ブエノスアイレスの大聖堂で数十人の信徒がミサに参列。53歳の弁護士は「明らかに衰弱しておられたので驚いていない。キリスト教徒にとって大切な祝日である復活祭まで持ちこたえるため大変がんばられたと思う」と述べた。
紛争で荒廃したコンゴ民主共和国の都市ブカブの教会信徒は「教皇は、度重なる戦闘に見舞われているわが国を本当に心配してくださった」と述べた。
エルサレムの聖墳墓では、9カ月の巡礼を終えてドイツから帰国した25歳の信徒が「次期教皇が愛するフランシスコ教皇の足跡を継ぎ、東方教会とカトリック教会の一致を進めることができるよう祈る」と述べた。
ベルリンでランニングの休憩中だった一人は、次期教皇はもっと若い人物が良いとし、「その方が司教・教皇職全体に新風が吹き込まれると思う」と述べた。