原油先物は続伸、米の対イラン制裁強化やOPEC一部減産受け
Florence Tan
[シンガポール 17日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は、米国がイランの石油取引に絡み新たな制裁を科したことなどを受け、供給が逼迫するとの見通しから続伸している。
0029GMT(日本時間午前9時29分)時点で、北海ブレント先物は0.34ドル(0.5%)安の1バレル=66.19ドル、米WTI先物は0.44ドル(0.7%)安の62.91ドル。前日はともに2%近く上昇し、4月3日以来の高値を付けていた。
今週は聖金曜日(グッドフライデー)と復活祭(イースター)を控え、17日が週最後の清算日となる。
米政府は16日、イランの石油取引に関する制裁対象に「ティーポット」と呼ばれる中国の独立系石油精製業者1社を、新たに追加したと発表した。
また、石油輸出国機構(OPEC)は割当量を上回る生産分を相殺するための減産計画をイラクやカザフスタンなど8カ国から受け取ったと発表した。
Moomoo証券のマイケル・マッカーシー最高経営責任者(CEO)は、これらのニュースがセンチメントに影響を与えた可能性があるとし、「どちらの要因も強気基調につながった」と述べた。