トランプ米政権、国連平和維持活動への資金拠出打ち切り提案

米ホワイトハウスの行政管理予算局(OMB)が国連平和維持活動への資金拠出打ち切りを提案したことが、ロイターが確認した政府内の計画文書で分かった。写真は、レバノン南部ワッザニ村を走行する国連平和維持軍(UNIFIL)の車両。2023年7月、レバノンのワッザニで撮影(2025年 ロイター/Aziz Taher)
Jonathan Landay Humeyra Pamuk
[ワシントン 15日 ロイター] - 米ホワイトハウスの行政管理予算局(OMB)が国連平和維持活動への資金拠出打ち切りを提案したことが、ロイターが確認した政府内の計画文書で分かった。マリやレバノン、コンゴ民主共和国での活動の失敗が理由としている。
米国は国連にとって最大の資金拠出国で、中国がそれに次ぐ。米国の拠出は通常予算(37億ドル)の22%、平和維持予算(56億ドル)の27%を占め、これらの拠出は義務付けられている。
平和維持活動への拠出停止案は、10月1日に始まる来年度に向け国務省から提出された予算要求に対するOMBの回答の中で示された。
予算は議会の承認が必要で、政権が提案した削減の一部または全部を議会が撤回する可能性もある。
国務省は15日にOMBの提案に返答することになっている。同省のブルース報道官は、予算は最終決定されていないと述べた。