中国当局、米工作員3人を指名手配 2月にサイバー攻撃と指摘

FILE PHOTO: A man holds a laptop computer as cyber code is projected on him in this illustration picture taken on May 13, 2017. REUTERS/Kacper Pempel/Illustration/File Photo
Laurie Chen
[北京 15日 ロイター] - 中国東北部・黒竜江省ハルビン市の公安局は、2月の冬季アジア大会期間中に重要業界を狙ったサイバー攻撃を仕掛けたとして、米国家安全保障局(NSA)の工作員3人を指名手配した。国営通信新華社が15日に伝えた。
捜査の結果、このほかに米国のカリフォルニア大学とバージニア工科大学もサイバー攻撃に関与していたという。関与内容には触れられていない。
新華社によると、攻撃対象となったのは黒竜江省のエネルギー、交通、水利、通信といった重要業界や国防研究機関。3人はまた、「中国の重要な情報インフラへのサイバー攻撃を繰り返し行い、華為技術(ファーウェイ)やその他企業へのサイバー攻撃に参加していた」とされる。
新華社はこれらの攻撃について「中国の重要な情報インフラを破壊し、社会的混乱を引き起こし、重要な機密情報を盗み出す意図があった」と指摘した。
在中国の米大使館からは今のところコメントを得られていない。