マレーシア元首相のアブドラ氏死去、85歳 反汚職運動で実績

マレーシアのアブドラ・バダウィ元首相(中央)が14日に死去した。85歳だった。セパンで2014年3月撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
[クアラルンプール 14日 ロイター] - マレーシアのアブドラ・バダウィ元首相が14日に死去した。85歳だった。家族と医療当局が明らかにした。
義子のカイリー・ジャマルディン元保健相によると、首都クアラルンプールの心臓専門病院で亡くなった。死因は明らかにされていない。
アブドラ氏は2003年、22年間首相を務めたマハティール元首相の退任に伴い第5代首相に就任。反汚職運動に取り組み、宗教的原理主義より経済・技術の進歩を目指す穏健なイスラム教を信奉した。
燃料補助金の見直しで価格が急騰したことで国民の批判を浴びた後、09年に辞任した。
病院は、アブドラ氏が13日に呼吸困難で入院し、直ちに集中治療室(ICU)に収容されたとし、「あらゆる医療努力にもかかわらず、愛する人々に囲まれて安らかに息を引き取った」と説明した。