北東部スムイに再びロシアの攻撃、前日の攻撃の死者35人に

4月14日、ウクライナ空軍によると、北東部の都市スムイで、ロシアのミサイルと誘導爆弾による新たな攻撃があった。同市では13日にもロシアによるミサイル攻撃があり、死者は35人となった。13日撮影(2025年 ロイター/Sofiia Gatilova)
[14日 ロイター] - ウクライナ空軍によると、北東部の都市スムイで14日、ロシアのミサイルと誘導爆弾による新たな攻撃があった。同市では13日にもロシアによるミサイル攻撃があり、死者は35人となった。
地元当局によると、14日のミサイル攻撃は市郊外で発生し、死傷者は出なかったという。被害状況を確認するため、現在調査が行われている。
ロシア国防省は13日の攻撃について、ミサイル2発がウクライナ軍将校の会議場に着弾したと発表した。ウクライナは民間人に対する意図的な攻撃と非難した。
ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオ演説で、13日の攻撃による死者は35人、負傷者は119人に達したと述べた。40人が入院中で、うち11人が重体という。
ロシア国防省は、ウクライナが人口密集地に軍事施設を設置し、兵士が参加するイベントを開催することで、市民を人間の盾として利用していると非難した。
ロシアは、ウクライナ軍の作戦戦術グループの「会議場に向けて2発のイスカンデルM戦術ミサイル」を発射したとし、この攻撃でウクライナ兵士60人以上が死亡したとしている。
ロシアのラブロフ外相はロシア紙コメルサントに対し、ウクライナ軍指導者らがスムイで「西側の同僚」と会議を行っていたと語ったが、西側の参加者を特定したり、自身の主張を裏付ける証拠を示したりはしなかった。
外務省からのコメントは得られていない。