韓国通商交渉本部長、トランプ氏関税停止で交渉余地生まれたとの見解

訪米中の韓国の鄭仁教通商交渉本部長は4月9日、トランプ米大統領が相互関税の一部を90日間停止すると表明したことについて、関税引き下げに向けた交渉の余地が生まれたとの見解を示した。写真はグリア通商代表部(USTR)代表。ワシントンで8日撮影(2025年 ロイター/Kevin Mohatt)
[ソウル 10日 ロイター] - 訪米中の韓国の鄭仁教通商交渉本部長は9日、トランプ米大統領が相互関税の一部を90日間停止すると表明したことについて、関税引き下げに向けた交渉の余地が生まれたとの見解を示した。
韓国の通商交渉本部は同日、鄭氏が関税引き下げに関してグリア通商代表部(USTR)代表と会談し、米国の関税措置について懸念を伝えたと発表した。
鄭氏は、トランプ氏の相互関税停止を「前向き」な動きだと評価した上で、韓国の対中国輸出などを踏まえると、関税の影響を最小限にとどめるために米政府との速やかな交渉がなお必要だと述べた。
トランプ氏は、中国については関税を上乗せする考えを示した。
トランプ氏は8日、韓国大統領代行の韓悳洙首相と電話会談した。韓国の通商交渉本部によると、鄭氏はこの会談によって今後の交渉に向けた良好な雰囲気が生まれたと述べた。