欧州駐留米軍の規模、トランプ大統領に決定権=国防長官

4月9日、 ヘグゼス米国防長官(写真)は欧州駐留米軍の規模を将来的に維持するかどうかは、トランプ大統領が決定するとの認識を示した。パナマシティで同日撮影(2025年 ロイター/Aris Martinez)
[パナマ市 9日 ロイター] - ヘグゼス米国防長官は9日、欧州駐留米軍の規模を将来的に維持するかどうかは、トランプ大統領が決定するとの認識を示した。
訪問先のパナマで記者団に対し、「欧州における米軍の戦力構成について決定権を持つのは、最高司令官であるトランプ氏だけだ」と述べた。
さらに、「米国の利益に最も合致し、欧州における負担分担を確保するために、ウクライナとロシアの交渉状況も含め、欧州大陸における米軍の態勢をどうあるべきかについて、継続的に議論していく」と説明した。
ヘグゼス氏は就任後初の訪欧で、米国の駐留が恒久的に続くとは限らないとの考えを示唆していた。
一方、米欧州軍司令官を務めるカボリ陸軍大将は8日、下院軍事委員会の公聴会で、欧州における米軍は現在の駐留規模を維持すべきだとの見解を示している。
2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、米軍は欧州に10万人余りの部隊を展開させていたが、カボリ氏によるとこれまでに8万人規模にまで削減された。