中国「農業強国」10カ年計画、35年までに安定した食糧供給確保へ

4月7日、中国共産党と政府は2035年までに安定した穀物生産と食糧供給を目指す「農業強国」10カ年計画を発表した。写真は2021年6月、河北省邯鄲市魏県の畑で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 7日 ロイター] - 中国共産党と政府は、2035年までに安定した穀物生産と食糧供給を目指す「農業強国」10カ年計画を発表した。
国営通信新華社が伝えた計画は、食糧安全保障の強化、農業の現代化、技術革新の推進、農村の活性化を促進するための戦略を説明。27年までに約7億トンの穀物生産能力を達成し、主要作物の自給率を強化するほか、種子や機械などの農業技術で飛躍的な進歩を遂げ、国際競争力を高めることを目指す。
ブラジルや米国からの食糧輸入に大きく依存している中国は、輸入先の多様化と国内生産の拡大に取り組んでいる。
中国の穀物生産量は24年に7億トンを超え、記録を更新した。
今回の計画には主要農産物の生産向上と国家食糧安全保障産業ベルトの建設加速が盛り込まれている。