仏極右党首、ルペン氏判決への抗議デモ呼びかけ

フランスの極右政党、国民連合(RN)のバルデラ党首は、RNの指導者マリーヌ・ルペン氏が、欧州連合(EU)からの公金を不正流用したとして有罪判決を受け、被選挙権を5年間停止された3月31日の判決を受け、今週末の抗議デモを呼びかけた。写真は1日、フランス国民議会で撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
Elizabeth Pineau Stephanie Lecocq
[パリ 1日 ロイター] - フランスの極右政党、国民連合(RN)のバルデラ党首は、RNの指導者マリーヌ・ルペン氏が、欧州連合(EU)からの公金を不正流用したとして有罪判決を受け、被選挙権を5年間停止された3月31日の判決を受け、今週末の抗議デモを呼びかけた。
判決は、2027年の次期大統領選の有力候補とみられていたルペン氏にとって大きな打撃となった。
バルデラ氏はメディアで「フランス国民は怒るべきだ」と訴え、「今週末、街頭デモに繰り出す。ビラを配布する。民主的かつ平和的に、落ち着いて行動する」と説明した。抗議活動が「フランス全土」で行われ、RNの議員が各選挙区で記者会見を開く以外は、詳細に関してほとんど明らかにしなかった。
バルデラ氏は次期大統領選のRNの事実上の候補となる可能性がある。ただ、ルペン氏は3月31日、自身の大統領選出馬を阻止する政治的な判決だとして「私はこのように排除されるつもりはない」と述べ、控訴する意向を表明している。
フランスの裁判所は、公金不正流用罪に問われたルペン氏に対し、禁錮刑のほか10万ユーロ(10万8200ドル)の罰金を言い渡した。控訴中は禁錮刑や罰金は適用されない一方、被選挙権の停止は即時発効した。
一方、マクロン大統領が率いる党「再生」の1人の議員はロイターに、大規模な抗議デモは予想していないとコメントした。