ドイツ財務相「関税は米国にも打撃」、貿易戦争回避に尽力

ドイツのクキース財務相は28日、米国の関税はドイツと米国双方の経済に打撃を与えると警告し、ドイツ政府は貿易戦争激化を回避するために取り組んでいると述べた。写真は2024年12月、ベルギーのブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツのクキース財務相は28日、米国の関税はドイツと米国双方の経済に打撃を与えると警告し、ドイツ政府は貿易戦争激化を回避するために取り組んでいると述べた。
ワシントンでベッセント米財務長官らトランプ政権高官と会談した後、ロイターに述べた。
米国は26日、4月3日から自動車と特定部品の輸入に25%の関税を課すと発表した。
クキース氏は「関税引き上げはドイツの自動車メーカーとドイツ経済全体を特に直撃するだろう。だが米経済にとっても、輸入価格と消費者に対する価格上昇につながり有害だ」と述べた。
輸出主動の欧州自動車メーカーは、ドイツの大手を中心に大きな影響を受けやすい。
クキース氏は「欧州レベルで引き続き経済防衛対策に取り組んでいくが、貿易紛争には敗者しかいないことも明らかだ」と指摘した。