デンマーク首相がグリーンランド訪問へ、新政権と協力アピール

3月29日、デンマークのフレデリクセン首相(写真)は、自治領グリーンランドを4月2─4日に訪問し、新政府と協議すると明らかにした。3月3日、デンマークのオーフスで撮影(2025年 ロイター/Bo Amstrup)
[コペンハーゲン 29日 ロイター] - デンマークのフレデリクセン首相は29日、自治領グリーンランドを4月2─4日に訪問し、新政府と協議すると明らかにした。米国はグリーンランド領有に関心を示している。
声明で「グリーンランドとデンマークの緊密で信頼ある協力関係が続くのを楽しみにしている」と述べた。
28日にはバンス米副大統領がグリーンランド北部の米軍基地を訪問し、1721年以来領有するデンマークが同地の安全確保に十分尽力していないと非難。戦略的に重要なこの島の保護に米国の方が優れているとの考えを示した。
グリーンランドでは28日、ニールセン首相率いる新連立政権が発足。同氏はデンマークを最も近い同盟国と述べた。フレデリクセン氏はグリーンランドの将来は住民が決めるべきとの姿勢を取っており、バンス氏の発言は公正ではないと反発した。
29日に発表した声明では「グリーンランドの人々と政治家がグリーンランドに対する大きな圧力に示している対応に最も深い敬意を払っている」と述べ、団結を呼びかけた。