トランプ氏、貿易政策強化へ顧問に圧力 一律関税構想も=WP

トランプ米大統領は、世界的な貿易戦争を激化させる中、関税に関してより積極的な姿勢を取るよう上級顧問に求めていると、米紙ワシントン・ポスト(WP)が事情に詳しい関係者4人の話として3月29日に報じた。写真はエアフォース・ワン(米大統領専用機)で記者らと話すトランプ氏。28日、フロリダ州で撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[29日 ロイター] - トランプ米大統領は、世界的な貿易戦争を激化させる中、関税に関してより積極的な姿勢を取るよう上級顧問に求めていると、米紙ワシントン・ポスト(WP)が事情に詳しい関係者4人の話として29日に報じた。
同紙によると、トランプ氏は引き続き貿易措置を強化したいと顧問らに伝えており、輸入元にかかわらず大半の製品に一律関税を課す構想を最近復活させたという。
ホワイトハウスはコメント要請に現時点で応じていない。
WPは、トランプ氏が1期目に広範な関税を実施しなかったことを後悔し、そうした措置を取らないよう説得した顧問を非難していると伝えた。一律関税構想がどの程度真剣に検討されているかは依然として不明という。
トランプ氏は顧問らに対し、関税は米国にとっての勝利で、製造業の雇用を回復させ、歳入を数兆ドル増やすと語ったという。
トランプ氏は28日、米国の関税を回避しようとする国々と協定を結ぶことに前向きだが、4月2日の相互関税発表後に交渉する必要があると述べた。