ハマス、仲介国提示の新たなガザ停戦案受け入れ

イスラム組織ハマス指導者のハリル・ハイヤ氏は3月29日のテレビ演説で、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとの戦闘を巡り、仲介国のエジプトとカタールが2日前に提示した停戦案の受け入れに同意したと明らかにした。2023年11月、ベイルートで撮影(2025年 ロイター/Esa Alexander)
[カイロ 29日 ロイター] - イスラム組織ハマス指導者のハリル・ハイヤ氏は29日のテレビ演説で、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとの戦闘を巡り、仲介国のエジプトとカタールが2日前に提示した停戦案の受け入れに同意したと明らかにした。
ハイヤ氏は「2日前にわれわれはエジプトとカタールから1つの提案を受け取り、それを前向きに検討して受け入れた。占領者(イスラエル)が(それを)台無しにしないことを期待している」と語った。
複数の関係者は27日ロイターに、エジプトが数段階に分かれた新たな停戦案に関してイスラエルから好意的な反応を得たと説明していた。この提案には、ハマスがイスラエルの人質を毎週5人ずつ解放することが盛り込まれているという。
イスラエル首相府は、仲介国からの提案を協議し、イスラエルとして米国と全面的に協調する形で対案を仲介国側に示したとしている。
ロイターは首相府に新たな停戦案に同意したかどうか問い合わせたが、回答は得られていない。
イスラエルは今月18日、ハマスが人質解放を拒否し、米国の停戦案を却下したとの理由でガザへの大規模攻撃を再開し、1月に発効した停戦合意は事実上崩壊していた。