イラン、核合意巡るトランプ氏の書簡に回答 間接協議の用意表明

　２７日、イランは、新たな核合意の成立を同国に促すトランプ米大統領の書簡にオマーンを通じて回答した。レバノン・ベイルートで２０２４年１０月撮影（２０２５年　ロイター/Mohamed Azakir）

[ドバイ ２７日 ロイター] - イランは、新たな核合意の成立を同国に促すトランプ米大統領の書簡にオマーンを通じて回答した。イラン国営通信（ＩＲＮＡ）がアラグチ外相の発言として２７日に報じた。

ＩＲＮＡによると、アラグチ氏は「最大限の圧力と軍事的脅威にさらされている間は直接交渉を行わないというのが依然としてわれわれの方針だが、過去と同様に間接交渉は継続できる」と表明。

「われわれの回答には、現在の状況とトランプ氏の書簡に対するイランの見解が詳細に示されている」と語った。

これに先立ち、イラン最高指導者ハメネイ師の顧問であるカマル・ハラジ氏は、米国との紛争を解決するための扉が全て閉ざされているわけではなく、イランは「米国を評価し、自国の条件を述べ、適切な決断を下すために間接交渉の用意がある」と述べていた。

トランプ氏は１期目の２０１８年に、イランと欧米など６カ国が１５年に締結した核合意から離脱し、対イラン制裁を再開した。

これを受け、イランは１５年の合意で制限された範囲を超えるウラン濃縮活動を再開している。