独IFO指数、3月は86.7に上昇 景気回復期待高まる

独IFO経済研究所が25日発表した3月の業況指数は86.7に上昇した。ロイターがまとめた市場予想と一致した。写真は、フランクフルトの金融街。2019年1月、フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)
Maria Martinez
[ベルリン 25日 ロイター] - 独IFO経済研究所が25日発表した3月の業況指数は86.7と、前月の85.3から上昇した。ロイターがまとめた市場予想と一致した。
企業が景気回復を予想した。ドイツ経済は昨年まで2年連続でマイナス成長を記録していた。
現状に対する企業の満足度は上昇。期待値も大幅に上昇した。
IFOのクレメンス・フュースト所長は「ドイツ企業は回復を期待している」と表明した。
調査責任者のクラウス・ホールラーベ氏は「ドイツ企業は安堵している」と語った。同氏は第1・四半期の経済成長率を0.2%と予想した。
産業界では輸出への期待が高まり、希望が一部戻りつつあるとし、企業は新政権がさらなる安定と投資拡大をもたらすことを期待していると述べた。
キャピタル・エコノミクスの欧州担当シニアエコノミスト、フランツィスカ・パルマス氏は「財政刺激策の見通しが信頼感を押し上げており、現時点では米国の関税に対する懸念を上回っている」と分析した。
しかし、経済活動はもはや縮小していないかもしれないが、依然としてかなり弱いとも述べた。
INGのマクロ部門グローバルヘッド、カルステン・ブルゼスキ氏は、独経済は間もなく循環的な景気回復局面に入るとの見方を示した。ただ、回復の持続性や、構造的な回復につながるかは、連立協議が真の構造改革を実現できるかにかかっていると述べた。
経済はまだ完全には回復していないが、発表された財政政策の影響で活気が生まれているようだと指摘した。