ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル/円軟調、関税導入巡る不透明感で

2025年03月26日(水)05時06分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルは円に対して弱含み、ユーロに対しては横ばいとなった。(2025年 ロイター/Shohei Miyano)

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルは円に対して弱含み、ユーロに対しては横ばいとなった。トランプ米大統領が計画する関税を巡る不確実性から、トレーダーは慎重な姿勢を維持している。

マネックスUSAのFXトレーダー、ヘレン・ギブン氏は「世界は昨日のリスクオン姿勢から、今日はややリスクオフに傾いている」と指摘した。

コンファレンス・ボード(CB)が25日発表した3月の消費者信頼感指数は92.9と、前月から7.2ポイント低下した。低下は4カ月連続。所得や労働環境の短期的な見通しを示す期待指数も9.6ポイント低下の65.2と、12年ぶりの低水準となった。

INGのチーフエコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「家計はトランプ大統領が減税と規制緩和を主導すると期待していたが、代わりに緊縮財政と大幅貿易関税が導入される見通しとなっている。これが家計の財政と雇用の先行き不安を引き起こし、支出の弱さにつながる懸念がある」と指摘した。

ドル/円は0.58%下落し149.81円となった。一時は3週間ぶりの高値150.94円を付ける場面もあった。

ユーロは上下に変動したが、終盤はほぼ横ばい。0.02%安の1.0798ドルとなった。一時は3月6日以来の安値1.0774ドルを付けた。

英ポンドは0.19%高の1.2943ドル。トレーダーは26日に発表される春季財政報告に注目している。リーブス財務相は財政規則を満たすために政府支出を削減すると予想されている。

トレーダーはまた、ロシアとウクライナの和平に関する協議も注視している。

米ホワイトハウスは25日、黒海における船舶の安全な航行を確保し、両国のエネルギー施設に対する攻撃禁止の履行に向け、ウクライナおよびロシアと個別に合意したと発表した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.18%下落して8万7737ドルとなった。

ドル/円 NY午後4時 149.85/149.87

始値 150.20

高値 150.26

安値 149.56

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0795/1.0796

始値 1.0819

高値 1.0830

安値 1.0792

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産、25年度に新型EV「リーフ」投入 クロスオー

ビジネス

通商政策など不確実性高い、賃金・物価の好循環「ステ

ビジネス

英2月CPIは前年比+2.8%、予想以上に鈍化 今

ビジネス

BYD、海外販売を今年倍増へ 関税には現地組み立て
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 2
    【独占】テスラ株急落で大口投資家が本誌に激白「取締役会はマスクCEOを辞めさせろ」
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥ…
  • 5
    「トランプが変えた世界」を30年前に描いていた...あ…
  • 6
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 7
    トランプ批判で入国拒否も?...米空港で広がる「スマ…
  • 8
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 9
    老化を遅らせる食事法...細胞を大掃除する「断続的フ…
  • 10
    「悪循環」中国の飲食店に大倒産時代が到来...デフレ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 5
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 10
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中