米ロ、黒海での停戦巡る協議終了 25日に共同声明発表も

米国とロシアの代表団が24日にサウジアラビアの首都リヤドで開催したウクライナ情勢に関する会合が終了した。2024年2月撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[リヤド 24日 ロイター] - 米国とロシアの代表団が24日にサウジアラビアの首都リヤドで開催したウクライナ情勢に関する会合が終了した。黒海におけるロシアとウクライナの戦闘停止などを巡り協議が行われた。
ホワイトハウス筋によると、協議は進展し、「近いうちに前向きな発表」が見込まれるという。
ロシアの通信社RIAによると、ロシア代表団は協議終了後の雰囲気について聞かれると「良い」と答えた。
ロシアの情報筋によると、協議は同夜終了し、共同声明の草案が米ロ両国政府に送られた。両国は25日に声明の発表を目指すという。
一方、協議が進行中だったにもかかわらず、ロシアのミサイル攻撃によりウクライナの学校と病院が被害を受け、少なくとも88人が負傷した。
トランプ米大統領はこれに先立ち、「われわれは今、領土について話している。境界線について、電力について、発電所の所有権について話している」と述べた。
ホワイトハウスによれば、サウジ会合の当初の目的は黒海停戦を確保し、船舶の自由な航行を可能にすることだ。しかし、ウクライナの攻撃によってロシアが海軍を紛争海域から遠ざけ、ウクライナが輸出を再開することが可能になった2023年以降、海上での戦闘は比較的限られている。
サウジ会合計画について説明を受けた関係筋によると、米側はホワイトハウス国家安全保障会議のアンドリュー・ピーク上級部長と国務省高官のマイケル・アントン氏が主導。ロシア側は元外交官で現在はロシア上院国際問題委員長のグリゴリー・カラシン氏が代表を務めた。